PAK86_pennotekakikomi20140312500

すべては「売る」ために


マーケターのみなさん、データと上手く付き合えていますか「真のデータ活用型マーケティング」の突破口を探る!

精度の高いマーケティングを行う上で、データ活用の重要性は増す一方だ。しかし「データを活用したい」という意識に対し、実態は異なることがドーモ株式会社の調査結果でわかった。マーケティング担当者がより結果を出すために、データとどのように向き合えばよいのか。調査結果を発表した同社の水嶋ディノ氏をモデレーターとし、パネラーにKAIZEN Platformの須藤憲司氏、ギックスの網野知博氏を迎え、「真のデータ活用型マーケティング」の突破口を探る講演がMarkeZine Day 2014 Springにおいて開催された。

 

先日ウォッチしていたギックス社の網野氏が登場していたので記事を読んでいた。その中で気になったことがあったのでメモ。

 

まずは「データの取り扱い方」から。「分析のために利用可能なマーケティングデータ量は問題なく処理できるか」という問いに対し、「そう思う」と答えたのはわずか3割。つまり、残り7割はデータ量に圧倒されていることが分かりました。アメリカでの調査ですが、恐らく日本でも似たような傾向にあるでしょう。

 

いつも示唆していることだが、データを扱える人材・データを解釈できる人材は不足している。そもそもデータ量に圧倒されているという視点がナンセンスであり、マーケティング課題に対して適切に分析目的が立てられていないから圧倒されてしまうのだと思う。

 

網野:問題は2つあると思います。ひとつは、テクノロジーは進化しているものの、使う側が追いついていないこと。もうひとつは、データの分析スキルはトレーニングで習得できるのに対し、データを使う「センス」は後天的には身に着けづらいということです。
須藤:私はデータが好きなので、ずっと見ていても飽きないのですが、もちろん見ているだけで会社は変わりません。データ分析の「目的」を設定し、見なくていいものは見ない、という選択も必要です。その意思決定が、網野さんがおっしゃる「センス」なのだと思います。

 

そう思っていたら須藤氏が同様の思考を持っていた。また、網野氏はその能力はセンスと位置づけている。ますますデータ解釈ができる人の価値はあがるのではないだろうか。
最後にデータ分析の先にある事業価値について言及されている。

 

須藤:おっしゃる通りです。大切なのは、マーケターの時間をどこに使うのか、ということです。分析することに時間をかけるのか、行動を変えることに軸足を置くのか。私は後者が大事だと思います。
水嶋:行動が生まれてはじめて効果があるということですよね。精緻な分析をしても、事業上の価値を生まないと意味がないと思います。

 

非常に同意する内容だ。ぼくはリサーチャーとして日々データに触れているが、リサーチは単なる道具としか思っていない。如何にある課題や目的に対して効果的なアクションが行えるかを考えて分析しないとただの研究になってしまう。(研究を否定しているわけではなく、マーケティングリサーチとして価値がないということだ。)
ぼくのマーケティングの概念はセルジオ・ジーマン氏が執筆している『すべては「売る」ために』に記載されている内容を採用している。

 

マーケティングの目的はただひとつ、
できるだけ多くの人に、
できるだけ頻繁に、
できるだけ高い値段で
商品を売ることである。
これ以外にマーケティングの存在価値はない。

 

つまり、上記の目的に沿わない活動(もちろんデータ分析も含む)は無意味だと考えている。